恋愛ゲームは進化し続ける日本の文化【前編】

WRITER: Taka
2022/06/20

Taka: 本日は10ANTZの品質管理部CSリーダーのくぼたさんに
「恋愛ゲーム」について女性視点からお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

※同席者: のっく

くぼた: よろしくお願いします。

Taka: くぼたさんは恋愛ゲームにお詳しいと伺っているんですが、
特に今まで大きな影響を受けたゲームとしては具体的にどんなものがありますか。

くぼた: 最初に恋愛ゲームに出会ったのは中学2年生で、コーエーさんが出している
「遙かなる時空の中で」っていう和風の恋愛ゲームが始まりだったんですね。

Taka: はい

くぼた: 実際に存在する源氏や平氏をモチーフにした平安時代の様子を描いた作品で、
それにどっぷりハマってから、歴史ものに興味が湧いてきまして、一時期めっちゃ調べていた時期がありました。

Taka: 女性向けの恋愛ゲームって戦国モノが多いと個人的に感じるんですが、それって何か理由があるんですかね?

くぼた: それで言うと一昨年に出た「遙かなる時空の中で7」が最新作なんですけど、
それが戦国時代を舞台にしてまして、
主人公は織田信長の娘っていうめちゃくちゃすごい人なんですよ笑

薙刀などでバッサバッサ敵を倒していく勇ましいヒロインなんです。
戦国時代なので、戦争だったり敵同士だったりで、のんびり恋愛できない時代なんですけど、
そういう時代の中でも前向きに戦っていく意思を持っていて、
自分の道は自分で切り開いていく、みたいな主人公が今の時代に合っているのかなぁと。

Taka: 戦う男性を見てるのが好きとかもあるんですか?

くぼた: 確かには戦う男性もかっこいいんですけど、
主人公をちゃんと守ってくれる優しさにキュンとくるっていうのはありますね。

Taka: スマートフォンでも女性向け恋愛ゲームはいろいろ出てますけど、やっぱり一通りチェックされているんですか

くぼた: してますね。

Taka: その中でも最近気になったとか注目しているものとかありますか

くぼた: 先月リリースされたcolyの「&0(アンドゼロ)」っていう恋愛アドベンチャーをやってます。

Taka: それはどんな特徴がありますか

くぼた: コンセプトが「推理モノ×恋愛」で、ベースはシリアスですね。
主人公が記憶喪失で、最初命を狙われているシーンから始まって、逃げているうちに頭を打って記憶を失ってしまうんです。
そこを探偵事務所のイケメンたちに助けられて、自分の正体を思い出すためにその人たちと行動を共にするっていう。
なんだろう、ただの恋愛ものじゃない、失われた自分の記憶を見つけていく謎解きみたいな楽しさがありますね。

他には、「金色のコルダ」というシリーズがあって、
もともとPS2やPSPのゲームなんですけど、それがスマホ版になって去年リリースされたんですね。
なかなか周りでやっている人がいないんですけど、とても面白いです。
「オーケストラと青春もの」を組み合わせた内容で、実際に楽器の音を生で使っていて、
元吹奏楽部の方にも楽しんでいただけると思いますし、イラストもすごいキレイなのでオススメです。

Taka: 恋愛ゲームって男性向けと女性向けでも作り方とか違うと思うんですが、恋愛ゲームで重要な要素って何だと思いますか?
特にこういったところに力を注ぐべきとか、どう考えていらっしゃいますか。

くぼた: そうですね、まず男性向けだとやっぱりビジュアルかなぁと思ってまして、
かわいい女の子がいるだけですごく興味がわいて、実際にプレイしたら、このゲーム面白いじゃんっていう経験を結構してきたので。
やっぱり第一印象としてキャラクターのビジュアルは大事かなと思います。

逆に、女性向けだとあんまりビジュアルは意識してないです。
今ってもう恋愛ゲームは溢れていて、みんなタイプの違うイケメンだったりイラストだったりするので、あんまりそこは重要視してなくて、中身にどれだけ感情移入できるかだと思います。

Taka: ストーリーとか

くぼた: そうですね。
キャラクターストーリーも結構深ぼっていろいろ書かれているものが多いので、
そういうので、あっこの人を助けてあげたいとか、この人と一緒になりたいなんていう気持ちがわいてくるというのが重要なのかなぁと。

Taka: 女性の場合、あまりゲーム性の部分は求めてないんですか

くぼた: そうですね、私はあんまりですかね。
推せるキャラがいたらもうそれだけでいいかなっていう

Taka: そのキャラのストーリーを読むのが一番楽しい

くぼた: そうですね、はい

のっく: 戦国時代に飛ばされたりとか、異世界に飛ばされたりとか、
そういう恋愛している場合じゃないみたいなシチュエーションや状態だからこそ、恋愛するのがいいっていう感じなんでしょうか

くぼた: そうですね、私自身がもう甘々やラブラブなストーリーが描かれたものに飽きてきたので、
新鮮さを求めてるという意味で、
ドラマチックな、いつか離れてしまうけど今だけこの人と一緒にいたいとか、敵側だけど好きみたいな、そういう普通じゃないシチュエーションに惹かれるんだと思います。

Taka: なるほど、溢れてきてるからちょっと変わったシチュエーションとかストーリーが求められてるんですね。

くぼた: 他に影響を受けたゲームとしては「ときめきメモリアル」があります。男性向けの、藤崎詩織というヒロインが出てくる作品です。

それでドハマリして、そこからずーっとシリーズを追ってきてるんですけど、
去年、女性向けのタイトルで「ときめきメモリアルGS4」が出たんです。
ずっと待っていたので、毎日ウキウキしてやってました笑

Taka: 期待通りのデキでしたか?

くぼた: そうですね。
4作目ということで、一番パワーアップして帰ってきたなあっていう感じで。
ときメモGSシリーズって、キャラクターのビジュアルが全然かっこよくないというか、ダサいと言われがちなんですね。
でも幅広い人たちに人気で、それはキャラクターの内面だったり性格に魅力があるからだと思っていて、そういうのは実際プレイしないとわからないですよね。

高校生活3年間で好きな男の子を見つけて、最後告白されるところまで持っていくっていうゲームなんですけど、その3年間で好きな男の子のいろんな一面を知るのが楽しいです。

Taka: へー

くぼた: 4の前の「GS3」は2013年に発売されたんですけど、
そのときは派遣社員で結構自由にシフトを組めたので、三連休をそこに当てて、
家から出ないでずっとそのゲームをやってたんですよ。
そしたら睡眠時間ももったいないなっていう気持ちになってきて、3徹してしまって

Taka: 3連続徹夜!

くぼた: はい、ご飯とお風呂とかは最低限済ませて、3日3晩ずっとやり続けました。

Taka: 体調大丈夫でした?

くぼた: もうなんかゾーンに入ってました。
ずっと好きな世界に没頭できた3日間だったので、めちゃくちゃ楽しかったです。

(後編へつづく)