ゲームアプリ開発におけるテスト・品質管理という仕事【前編】

WRITER: Taka
2022/06/03

Taka: 本日はゲームアプリのテストについて、
10ANTZの品質管理部マネージャーのたけさんにお話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。

たけ: よろしくお願いします。

Taka: たけさんは10ANTZには何年ぐらいいらっしゃるんですか?

たけ: 今年で2年と半分くらいになります。

Taka: テスト業務をやる上で普段心がけていることとかありますか?

たけ: 結構スケジュール通りいかずに準備物が遅れたりすることがあって
テストの工数削られたりするので、その期間の中でできることって限られちゃうんですけど
最大限できることはしたいので、その場合は人員調整とか、やり方とか駆使して
最大限やるべきことはやろうという形でやっています。

Taka: テストプランをギュッと詰めるっていうことですかね

たけ: そうですね。期間の中で、ここは優先だよね、とか
この期間だったらちょっと全部は難しいからこういう見方にしようとか
見方の調整ですね。
最大限カバーできるようにっていうのは心がけているつもりです。

Taka: 10ANTZに来る前もテスターだったんですか?
経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか

たけ: そうですね、最初はA社でアルバイトとして
そこで7,8年くらいやっていて

僕が入った頃はコンシューマゲームばっかりだったんですけど
在籍6~7年とかになってきたときに
世間ではグリー・モバゲーとか、ソーシャルゲームへの転換期になってきたんですよ。

A社もそこに転換していっていることもあって
コンシューマーだけじゃなくてスマートフォンとソーシャルゲームも
面白くなっていくだろうからやった方がいいなと思っていたのもあって。
その時にちょうど先輩がそういう系の会社にいたので
紹介してもらって入ったのが次のB社という、モバイルゲームで一時期を築いたところで
そこでソーシャルゲームのテストのやり方とか覚えましたね。

Taka: B社では何年くらいいたんですか?

たけ: 3年ぐらいですかね。
その後にスマホアプリゲームを中心に運用しているC社に入りました。

Taka: C社は一本いまだに人気のゲームありますよね。
古い形のゲームなのに、今も結構ランキングに食い込んでますよね。

たけ: はい、その会社でテストリーダーを3年くらいやってました。

Taka: 最近のリッチコンテンツに比べて全然見た目も古いゲームなのに、人気を維持している秘訣って何ですか?

たけ: 施策数がハンパないんですよ。

Taka: イベントのってことですか?

たけ: そうですね。あと思ったのが、自分たちが作っているプロダクトに対する熱量がめっちゃ高いというのがありますね。

Taka: それ聞きますね。

たけ: はい、結構そういうところから、ユーザーに刺さる意見みたいなのが出てきたりしてたのかな、ていうのが今思えばあります。

Taka: そこで何年やって10ANTZですか?

たけ: 3年くらいやって、エージェントさんから
「10ANTZさんでマネジメントポジションをやれる人を探してらっしゃいます」みたいな話を聞いて、
僕としても、チームリーダーみたいなことはやってきましたけど、
マネジメント、マネージャーという立ち位置というのはやったことなかったし、
それができないとこの先食っていけないだろうなあと思っていたので
10ANTZを受けさせてもらった、みたいな感じです。

Taka: 最近興味あることは何かありますか?

たけ: 興味があることというか、
うまく形にできたらいいなと思っているのは「テストの自動化」ですかね。

Taka: それは例えばAIを使うとかですか?

たけ: はい、うちでも以前挑戦してたんですけど

Taka: 既にテストの自動化サービスとかシステムってあるんですか?

たけ: 自動化する仕組みを構築するみたいなものはあって、
1年くらい前にそういうのを構築してちょっとやってみようかって話になったんですけど
やっぱりテストできるようにするためにかかる工数があって、
その割には費用対効果合わないねみたいになっちゃって。

Taka: 前準備に結構かかる割には、融通効かないとか、細かなところまで指示できないとか

たけ: そうです、そういうのがあったのでちょっと使いどころが限られちゃうっていうのはやっててちょっと感じました。

例えば、ガチャを繰り返し自動で引き続けるとか、
再現性の低いやつに関して同じ動作をずっとやらせてその再現を取るとか、
そういう系の使い方しかできないなって。

昔使ってたのが、D社が出してる画像とか色々こっちでプログラミングして、
それ通りに動くみたいなものを使ってたんですけど
それも結局、一筆書きみたいな感じでちゃんとプログラム作らなきゃいけなくて
ちょっとでもどこか変わっちゃうと止まっちゃうんですよ。
メンテナンスするもの大変だし、そこまで効果出ないし、
ということで断念したんですけど。

Taka: やっぱりテストを完全自動化するのってまたまだ難しいと思いますか?技術的に

たけ: そうですね。人の目が入らなきゃいけないので難しいかなと思うんですけど、
例えば、元からもらっているデータと、実機に入っているものを比較するみたいなことができるだけでも全然違うかなって思います。
今はそれを人力でやってたりするので。

(後編へつづく)