UnityデバッグログをSlackに送信してデバッグを効率化

WRITER: admin
2019/10/24

これまでの問題点

弊社の開発用にビルドしたアプリは、デバッグログを確認できるようになっていますが、一度に表示できる文字数が少ないため見辛いといった問題がありました。

※モバイル端末のデバッグログコンソール画面

 

エラーが発生したときデバッグログを共有する方法がなく、スクリーンショットを撮った場合も全てのログが画面に収まらないので自分でエラーを再現してログを確認するといった流れになっていました。

稀に特定の端末でしか起きないエラーもあるので、ログを共有する仕組みを作る必要があると感じたため実装にいたりました。

 

どんなことができるか

デモ動画

デバッグに必要な情報をSlackに送信することができます。

送信できる情報としましては、

  • スクリーンショット
  • 端末・システム・ユーザー情報
  • デバッグログ

エラーだけ確認したいときはエラーログの出力のみ

全てのログを確認したい場合は全てのログをhtmlで出力します。

スクリーンショットがあることで、どのタイミングでエラーが発生したかを知ることができます。

 

プロジェクトに導入してみて

他の人の端末で何かが起きたときボタン一つでその時の内容がSlackに送信されて保存されるので確認を取りやすくなったと感じています。

最初この機能を導入したときはエラーログだけの出力でしたが、サーバーとの通信の内容も確認しやすくしたいと思ったため全てのログをhtmlで出力する機能を実装しました。

現時点でhtml出力の機能は導入していないのですが、どのように使われていくか楽しみです。

 

公開場所

Slackにデバッグログを送信する機能をプロジェクトに依存しない形に作り直し、弊社のGithubのパプリックリポジトリにて公開しています。

是非ご活用いただければと思います。

https://github.com/10antz-inc/unity-debug-tools

 

また導入方法も書いたので合わせてご参照ください。

https://github.com/10antz-inc/unity-debug-tools/wiki/LogSlackMessenger